「東京の図書館をもっとよくする会」第29回総会のお知らせ

            

「東京の図書館をもっとよくする会」の第29回総会を開催します。

昨年に引き続き、対面での総会を開くことになりました。みなさまにお目にかかって東京の図書館をめぐって論議できることを楽しみにしています。ぜひ、ご参加ください。会員でない方も参加し発言できますので、参加し討論に加わってください。

総会前の14時から15時15分まで講演会を開催します。オンライン配信もあります。

1.日時:7月14日(日)13:55~16:55

13:30 開場

14:00~15:15 講演会 「個人の読書史と図書館の役割~読む市民、行動する市民」 
講師:鈴木由美子氏(東京の図書館をもっとよくする会副代表。元中野区図書館運営協議会委員)

15:30~16:45 総会

2.会場:日本図書館協会2階 研修室 (地図
最寄駅:地下鉄東西線・日比谷線 茅場町下車5分 

3.参加費  無料

4.総会・講演会とも会場参加は申込み不要です。
講演会のオンライン配信(Zoom)を希望される方は、申し込んでください。
なお総会のZoom配信はありません

5.問合先:松島 090-5543-6486 ※問い合わせフォームをご利用ください

世田谷の図書館を考える会 第7回 学習会 ご案内

これからの図書館はどう変わっていったらいいのか?-図書館は、人生100年時代を支えるともだちー

日時:2024年2月1日(木)10:00~11:45

場所:砧図書館地下 集会室

資料費:300円 どなたでも参加できます。(予約不要)

世田谷区では、昨年度から図書館運営協議会が設置され、来年度から第3次図書館ビジョンが施行されます。十分に機能する運営協議会とは? 指定管理者制度のいまは? NPOが運営する図書館とは? などについて学び、改めて考えてみたいと思います。また、いま電子図書館や滞在型図書館が話題になっていますが、これからの図書館として望ましい形なのでしょうか。赤ちゃんから年配の方まで私たちの「生きる」を支える図書館について、利用者として図書館運動に長く関わってこられた鈴木由美子さんをお迎えしてお話をしていただきます。ぜひご参加下さい。

講師:鈴木由美子氏

≪プロフィール≫「図書館問題研究会」会員/「日本図書館協会」個人会員、
「中野の図書館を考える会」会員/「東京の図書館をもっとよくする会」会員
1970年代 公共図書館に司書として勤務
1984~1985 中野区社会教育委員(図書館小委員)
1988~1989 中野区図書館運営委員会委員。中野区立中央図書館設計改善運動。
1998~2000 社会人学生として大学院入学、修士課程修了。

主催:世田谷の図書館を考える会

第1回 図書館のしゃべり場~今日の図書館から明日の図書館へ~のお知らせ

誰でも自由に図書館について語り合う集会。(私の利用法、図書館の思い出、本との出会い。図書館自慢や図書館への疑問、不満、希望、思いや意見等々、一人3分トークもある「しゃべり場」です。)

日時・場所

  • 日時: 2024年1月21日(日)13:30-16:30 開場13:20  入場無料
  • 会場:日比谷図書文化館地下ホール 所在地:千代田区日比谷公園1-4(地図
  • 最寄駅:日比谷線「霞ヶ関駅B2出口」都営三田線「内幸町駅A7出口」

プログラム

第1部
  • 田辺凌鶴(講談協会)
        講談「日野の自動車図書館ひまわり号」
  • 森下芳則(元日野市立図書館司書) 
        「ひまわり号から東京、全国へ」 
第2部
  • ときわ ひろみ(紙芝居作家)
         紙芝居「としょかんどろぼう」
  • 代田知子(日本子どもの本研究会会長・元三芳町立図書館長)
         ブック・トーク「図書館のしごと」
第3部
  • 渡辺百合子(公務非正規女性全国ネットワーク共同代表)
        「非正規司書の待遇改善を求めて」
  • 松本直樹(慶應義塾大学文学部准教授)    
        「公共施設等総合管理計画と図書館」

*各部の後がしゃべり場(私の一言・3分トークを募集します。多数の場合は調整します)

申込み方法

  1. ホームページの申込みフォームから(お問い合わせもここから)
  2. はがきに ①氏名 ②電話またはE-mail ③所属(任意) ④3分トーク希望の方は発言の趣旨をお書きのうえ、
    〒103ー0014 中央区日本橋蛎殻町1-35-2グレインズビル102 図書館問題研究会気付「図書館のしゃべり場」宛
  3. FAX(ファクシミリ)03-6810-7744 記入内容は2に同じ

*手話通訳、車椅子など必要な方は2023年12月28日までお申し込みください。

主催:東京の図書館をもっとよくする会

【連載】鈴木由美子の図書館エッセイ①

―本と読書、民主主義、ジェンダーのことなど気ままに書いていきます―

 

1.小学校図書室で読み始めた本を、60数年後に読み終えた話

コロナ禍によって、小さいとき途中まで読んだ物語と60年余りを経てめぐり会い、ようやく通読できた話を書きます。

当時私は8歳で小学3年生、図書の時間は、学校図書室で本を読むことになっていました。読み終えた瞬間にチャイムが鳴ればいいけれど、次の本を読み始めた最悪のタイミングで、キンコンカンコンの音が聞こえてきます。

時間が終われば本を棚に返して図書室を出され、翌週に他の子がその本を読んでいれば、続きを読むことは不可能です。新設校だから本は少なく、クラスの人数は55人以上が普通という時代でした。この図書室で本を借りた記憶もあるのですが、その年の担任は、貸出しをしない主義でした。

これではブツ切れになった物語が増えていくばかり。先がどうなるかわからないままにされた物語の一つは、「目の見えない少女が、玩具職人の父と暮らしている」話でした。

「作者は外国の人で‘デ’で始まる名前である」「題名には‘こおろぎ’とある」ことは記憶に残っていました。「二人の小さな家は、お金持ちのお屋敷の外壁にくっついた‘おでき’のように見えました」という表現も。人間が住む家を、おできに例えるのは、大げさじゃないかと思ったために、この本を忘れなかったのかもしれません。

その後、世界文学全集のディケンズの年譜で、タイトルは「炉端のこおろぎ」とわかったものの、特に探すでもなく歳月は流れていきました。

その一方、ディケンズの他の作品とは、縁の深い日々を過ごしてきました。『クリスマスキャロル』と『二都物語』は、中学時代に一部暗記するほど読みこんだものです。『デイビッド・コッパフィールド』『オリバー・ツイスト』は、のちに映画化作品も観ました。

さてコロナ感染が拡大してきた頃、私は自宅から離れた町に滞在していました。その自治体は、感染防止のため住民以外には公共施設を利用させない方針を打ち出したのです。私はアマゾンで検索しては新旧の本を買い続けました。ずっと旅行に行かなかったので、ポケットマネーが余っている気分でした。

そして偶然見つけたのが『炉辺のこほろぎ』(ディケンズ作 本多顕彰訳 岩波文庫)です。+

奥付に1935年第1刷発行、2018年第14刷発行とある。83年間もコンスタントに増刷し続けたわけはなく、最近復刻された版なのでした。

頁を開くと、旧漢字・旧仮名遣いですが、これは大丈夫。「寝臺」「鹽鮭」「鐵瓶」「變色」などをスラスラ読めるのは、大正生まれの親を持つ昭和の子どもの強みです。

困ったのは、文字が小さくて活版印刷だったことです。活字を1本ずつ組んで頁を作るため、濃い字と薄い字が混じり、時には字画の一部が欠けている。読みづらいので、読書用の拡大鏡を買いました。小型のカマボコのような透明の棒を置くと、Ⅰ行だけが大きく浮かび上がる。これは便利だと思いましたが、カマボコを次の行に移す動作が、読む速さに追いつかず、2頁でギブアップです。慣れれば裸眼で普通に読めるようになり、通読できました。

父と娘が住む小さな家を形容する言葉は、おできではなく、吹出物と訳されていました。吹出物のほうが、格調は高いかもしれません。

この物語には他の登場人物も多く、妻の不倫疑惑で苦しむ夫や、恋人は外国で死んだと思っている女性などがドラマを引き起こし、最後は『クリスマスキャロル』と同じく全員のハッピーエンドとなります。

はてさて、この物語を小学生向きに仕立てるには、どこを抜き出せばいいのか。玩具職人親子の話で始まっていたから、こういう風にストーリーを進めて、この部分で締めくくれば、起承転結をつけることができる。私の推測は多分当たっているはずですが、確かめようがありません。図書の時間が終了したチャイムと共に、あの本は消えました。

読みかけた本は、最後まで読みたかった。ランドセルに入れて持ち帰りたかった。小学校時代の思い出には、本を奪われるつらさがつきまとっています。

それから20数年を経て、今度は娘が学校図書室デビューをします。日本は豊かになり、バブル前夜まで来ていました。しかし娘が経験した図書の時間は、ホラー映画のような世界だったのです。その話は次回にお届けします。

 

町田市の資料費の削減に反対し、資料費の予算を増額させましょう!

資料費の減額は図書館の生命線に関わる問題です。電子書籍やデータベースなど、図書館資料の範囲は、住民の皆さんの求めに応じて拡大しています。書籍の高騰や書店の減少などにより、図書館の蔵書への期待は高まるばかりです。読書バリアフリーも予算の裏付けがなければ進みません。みなさん、東京の図書館の資料費を大幅に下まわる、町田市の資料費の増額を要求する署名に賛同し、資料費増額を実現させましょう。


【転載】町田市立図書館の資料費増額を求める請願を9月議会に提出しますー署名活動にご協力を!

ここ数年、町田市の図書館政策は大きな曲がり角に差し掛かっています。鶴川駅前図書館の指定管理者制度化や鶴川図書館・さるびあ図書館の「集約」という名の廃止提案、移動図書館車の見直しなど、これまでの図書館サービスを大幅に後退させかねない計画が着々と進められています。

特に、図書館にとって生命線である資料購入費の削減には目に余るものがあります。別紙の請願要旨にあるとおり、今年度の町田市の市民 1 人当たり資料購入費は、東京 23 区と多摩 26 市を合わせた全 49 自治体の中で最下位となっています。

そこで、皆様のご賛同を得て本年 9 月定例市議会に「町田市立図書館の資料購入費の増額を求める請願」を提出したいと思います。

つきましては、お一人でも多くの方に賛同いただきたく、署名簿と賛同のお願い文PDFを以下に載せます。
なお、よびかけ団体としてもご協力いただける場合は、ご了解をいただい た上で署名簿裏面に逐次追加させていただきます。ご検討の上、お願い文の宛先(薗田碩哉)にご連絡ください。

2023年6月19日 町田の図書館活動をすすめる会 代表 手嶋孝典

(以上、町田の図書館活動をすすめる会ニュースより転載。署名用紙賛同のお願い文につきましては、下記リンクから入手してください。)

https://machida-library.jimdofree.com/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/#shomei

多摩市立中央図書館見学会のお知らせ

多摩市立中央図書館 https://www.library.tama.tokyo.jp/contents?1&pid=329

本年7月1日開館、多摩地域でもっとも新しい中央図書館の見学会

【実施日時】 9月27日(水)

【プログラム】

 館内見学:各自

 レクチャー:午後3時~4時30分 2階 活動室

 報告① 横倉館長:中央図書館の空間構成は1階は書庫、2階は広場をイメージしている。
     施設の概要と多摩市立図書館の今後の運営について、説明と質疑応答

 報告② 「中央図書館をつくる会」から「育てる会」へ、市民と行政の協働の経緯と今後の活動について報告と意見交換

【定員】 30名(先着順受付)

【申込先】 yosmor21★gmail.com (★は半角記号の@にかえてください)

【問合先】 森下芳則 TEL:090-5107-1761

【主催】 東京の図書館をもっとよくする会

【動画】講演会「民主主義を支える図書館=アメリカのライブラリアンの闘い」(講師:豊田恭子氏)

2023年7月8日(土)に実施いたしました講演会の動画を公開します。下記をクリックしてご覧ください。

東京の図書館をもっとよくする会講演会 民主主義を支える図書館―アメリカのライブラリアンの闘い(講師:豊田恭子氏) – YouTube

当日のチラシ

講演会「民主主義を支える図書館=アメリカのライブラリアンの闘い」(講師:豊田恭子氏)のお知らせ

狭山市で司書解雇

埼玉県狭山市で22年間働きつづけてきた図書館司書(会計年度任用職員)が、2023年3月解雇されました。何が起きたのかが分かるリーフレット『図書館クビになりました』を、許可を得ましたので掲載します。

このリーフレットを見ると、このような異常なことが起きた要因は、非常勤職員の待遇改善を図るとして3年前に導入された会計年度任用職員制度の欠陥にあるものの、主要には狭山市の管理組織に欠陥があると思われます。それを修正すれば、この解雇問題の解決ばかりでなく、市の行政運営を向上させることになるでしょう。

 署名:司書の復職で図書館のさらなる充実を求める要望署名
 署名URL: https://chng.it/mX2RTQtmdd
 実施団体:狭山市図書館の充実と司書の雇用継続を求める会
 連絡先:toshoko10@gmail.com
 協力団体:公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと)
 連絡先:hiseiki.koumu@gmail.com